寒い朝、身につけようとした腕時計が止まっている!!なんてことが起こってしまう季節になりましたね。
今回は、寒さに凍えて動かなくなった腕時計について、原因や復活方法をご紹介します。
急激な温度変化に弱い腕時計
腕時計が止まってしまう原因はいろいろありますが、急激な温度変化や気圧の変化により、動かなくなることも少なくありません。
寒さで腕時計が止まる原因
●クォーツの場合、ムーブメントが冷える事により、電力が伝わらずに止まってしまうことがあります。
雪の降る中、スマホを扱っていると、いきなり電源が切れたり、まだまだあると思っていたバッテリー残量が3%しかない!など、経験したことがありませんか?
私は、上記どちらも経験済みです。壊れたかと思いヒヤッとしますよね。このようなスマホの症状と同様、寒さで電力が伝わらない状態が原因となっています。
●もう一つ、寒さで腕時計が止まる原因は、内部の潤滑油系が起因している場合が多いです。
潤滑油系のトラブルは、クォーツ式、機械式、ソーラー式いずれにも当てはまります。
かみ合う歯車から微量の金属片や金属粉が生じ、オイルと混じり合います。そのままメンテナンスを怠ると、温度変化で油が凝固しやすくなるのです。
何℃で腕時計は止まる?
ダイバーズウォッチや耐低温仕様を除いた普通の腕時計では、通常0℃~40℃以内の使用が推奨されています。
零下、40℃以上になると動かなくなる可能性があります。
時計内部に使用されている通常のオイルは、-25℃で粘度が高くなり、精度が維持できなくなります。これにオイルの劣化も加わると、もっと早い段階で動かなくなるということなんですね。
止まった腕時計の解決方法1
その場ですぐに出来る復活方法は、手で温める。すぐに動き出します。クォーツの電力トラブルもこれで解決です。
しかし、オイルが原因である場合、その場しのぎになってしまうので、その後も寒い場所では何度も動かなくなってしまいます。
止まった腕時計の解決方法2
何度も動かなくなる場合は、油の劣化を改善する必要があります。
時計を分解して掃除後に、新しいオイルを注油すると復活できますが、自分で行なうと故障する可能性もあります。
こんな時は、経験豊富なベテラン時計技師におまかせしましょう。
時計修理の千年堂では、オーバーホール(分解掃除)をしてくれます。
まずは、無料見積もりを利用してみましょう。
時計を分解して、洗浄、修理、注油、時間調整などのメンテナンスを行うことです。
寒さに強い腕時計は?
寒さに耐えられる腕時計といえば、特殊オイル66-228を使用したsinn(ジン)の腕時計が有名です。
-45℃から+80℃までの気温での精度保証がされているうえに200気圧防水。しかも軽い、優れものです。
氷点下での活動が主な方は、このような寒さに強い腕時計にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
寒さで止まった腕時計の復活方法を紹介させていただきました。
まずは、温かくしてあげること。そして、オイルの劣化を解消し、数年に一度メンテナンスをすることで、長期にわたり腕時計を愛用できます。